皆様からの応援のメッセージありがとうございます。おかげさまで七海の容態は安定しています。状態を確認するための手術後6日目からICUを出て、PCCAと呼ばれるICUよりは状態が安定している子供達が入る病室に移りました。毎日の検査と診察で腎機能の回復と七海の状態を確認していただいています。

検査では腎機能の回復はまだはっきりとは現れていませんが、ドナーの方から頂いた腎臓の血流はしっかりとしており、先生方が「良好です」と仰って下さっていますので回復を信じて焦らずに待ちたいと思います。

七海自身は3日前から眠っている時間が減り、意識がはっきりとしてきました。まだ殆ど体は動かせませんが、手を動かしたり、少し声を出したりしています。ただ、麻酔や鎮静剤、鎮痛剤などの影響で胃や腸の働きが弱くなっていたため、ガスがお腹を大きく膨らませていて痛むようで頻繁に泣き叫ぶようになってしまいました。ガスが早く出てくれるようにおそるおそる七海の体勢を変えたり、気が散るようになぐさめたりしています。少し前までは先生や看護師の方々に愛想を振りまいていたのですが、術後すっかり怖がるようになってしまいました。ガスによる痛みもあり、ずっと機嫌が悪く、心拍が高い状態が続いているので鎮静剤が必要になっています。

日本の日付で昨日(7月15日)七海は初めての誕生日を迎えることができました。皆様からのお祝いのメッセージありがとうございます。今日はソーシャルワーカーや先生や看護師の方々が誕生日を祝って下さいました。こちらでは入院している子供達のお誕生日を祝って下さるそうです。看護で手一杯だった私達はお祝いする準備が殆どできておらず、3人で過ごせれば幸せだと考えていたので、急なお祝いにとても感激しました。

この一年は、七海が生まれてからもう何年も経っているような錯覚を覚えるほど本当に様々なことがあり、その度に大勢の方から助け支えていただきました。改めてお礼を申し上げます。振り返ると、昨年の12月に腎臓が殆ど全く機能しなくなり、延命を続けても2月末まで持たないという宣告を受けて以来、もう駄目かもしれないと思ったことが幾度となくありました。しかし、日本の先生や看護師の皆様の一ヶ月以上にも及ぶ懸命な治療と看護により腎機能が僅かながら回復したこと、渡米後は移植という選択が残されているためすぐには血液透析は再開せず、ぎりぎりのところで投薬のみでの治療の可能性を探ってくださいました。その後の治療継続で僅かづつですが状態が改善し、慢性腎不全ながらも状態を保つことできました。我が子ながら七海もよく頑張ってくれたと思います。

移植医療は移植後からが本当の治療の始まりですので、気持ちを引き締めて次の誕生日も無事に迎えられるように一日一日を大切に頑張りたいと思います。

中山明・美紀子