今週の診察では栄養士のミルタさんに七海の栄養状態を確認していただきました。ミルタさんに七海を診て頂くのは久しぶりでした。入院していた時は毎日のようにミルクの飲みや血液検査結果、健康状態、体重や身長の変化を確認していただき、特に七海が嘔吐を繰り返していたときは細かくミルクの濃さについて確認していただいていました。

ミルタさんは七海の成長ぶりにとても喜んで「腎臓が悪いのによくここまで成長させたわね、本当に良く頑張っているわね」と誉めていただきました。また七海の体重と身長を確認してミルクは今の量のままで良いと教えていただきました。七海は、毎日ミルクや果汁、離乳食を食べる練習を続けていますが、相変わらず口では食べたがらないためフィーディングチューブ経由でミルクを与えています。口で食べたがらないこれについてはとても残念がっていて、練習の回数をもっと増やしたほうが良いと教えていただきました。離乳食を食べさせるため空腹にさせるには、ミルクを止めて時間を空ける必要がありますが、そうすると一日のミルク量が減り水分不足により、腎臓に負担をかける可能性があるのでなかなか調整が難しいところです。来週、腎臓内科の診察で確認しようと思います。

移植コーディネータのモニカさんの診察では血圧や心拍数が高いことを指摘されました。降圧剤は毎日飲ませていますが、腎機能が低いのでどうしても影響がでてしまいます。血液検査の結果は先週と同じような値で安定しています。NaとClの値は投薬継続により先週より改善しました。

先週はまだはっきりと確信が持てなかったのですが、今週に入ってから七海はずりばいを初めました。おもちゃに向かって身体を左右に揺らしながら、ひじでじりじりと前へ進むようになりました。ただ、すぐに飽きていつもの寝返り移動を始めてしまいます。だいぶ前から後ろから足を押してはいはいの練習していたのですがこれはあまり効果はなかったようです。そのことをフィジカルセラピーで報告すると責任者のイザベルさんが身体の真横におもちゃを置くと自然に腕を立てて身体の向きを変えるので練習になると教えてくださったので早速家での練習に取り入れました。お座りも、おもちゃで気をひいたり、途中休憩を挟んだりすれば泣かずに続くようになってきました。フィジカルセラピー、オキュペーションセラピーそれぞれのセラピストさんも成果が現れ始めていることにとても喜んでくださっています。ただし必ず「でもまだふらふらしているわね」と釘をさされますが。移植前に体力を付けることは、手術にも耐えられ術後の回復もとても早いと言われているので、気を緩めずに練習を続けたいと思います。

中山明・美紀子