ご報告が遅くなりまして申し訳ありません。

こちらに入院して1ヶ月間、移植に向けた様々な検査と腎臓の機能の変化を加藤先生や腎臓内科などの先生方が毎日確認して検討してくださっています。そして先頃、移植に向けた細かい検査は一通り完了しました。これらの細かい検査の結果と、一ヶ月間継続して毎日行っている血液検査の結果から、七海の腎臓の機能を示す数値は正常ではないものの、急速に悪化して血液透析を再開する必要が出てくることは今すぐにはなさそうだとの判断により、一旦退院して自宅で移植待機することになりました。今後は、自宅での投薬と週2回~4回の通院による検査を続け移植を待つことになります。

一般病棟での入院中は、臓器移植をした子供達がICUから移ってきて、すぐに全米各地の自宅に退院していく姿を頻繁に見かけました。米国の医療は、短い期間しか入院させずに自宅から外来で移植後の検査や治療を続けさせる方針とのことで、子供達が日本では考えられない位に短い期間で退院していくことにとても驚きました。このような医療方針であるため、一般病棟では、自宅での生活を練習する場という位置づけになっており、基本的には殆どのことを自分達で行います。私達夫婦も2交代で看護をしていました。

これまで私達は、病室にある付き添い者用の簡易ベッドを交互に使用しながら病院で過ごしていましたが、退院までの数日の間に引越し先のアパートに荷物を移動したり通院生活の準備をしました。
退院が決まり張り詰めていた気が緩んだのか退院の2日前の朝から妻が体調を崩し階下のERに入院しました。幸い一晩点滴を打ちながら身体を休めた結果、熱も微熱になり吐き気も治まってきたため病室に戻ることができました。妻と七海の間を一晩中行ったり来たりしていましたが、ERはつぎつぎに具合の悪い方達が来院していて一晩中ごった返していました。
退院当日に今度は私が40度近い熱と下痢と嘔吐に見舞われてしまい、どうにか引越しは済ませたもののそのままアパートで寝込んでしまいました。私達が体調を崩した際には、加藤先生を始めとするこちらで普段からお世話になっている皆様に色々と迷惑をおかけしてしまいました。今後はこのようなことがないように健康管理に気をつけていきたいと思います。

また出来るだけ早く生活基盤を整えたいと思います。アパートはまだインターネットが接続されておらず通信手段が限られていることと、生活環境が大幅に変わり、慣れない中で通院したり生活基盤を整えている状態のためご報告が遅くなると思いますがどうかご了承ください。

中山明・美紀子