おかげさまで七海の容態は安定しています。手術後2日目には人工呼吸器も外れICUからPCCAという状態が安定している子供達が入る病室に移ることができました。移植させていただいた腎臓の状態も現在のところ安定しており、少しですが機能回復の兆しも見えてきました。

まだ薬の影響もあり、おもちゃを手に取るほどは意識ははっきりとはしていませんが、前回よりも全体的に七海自身の回復が早いので驚いています。お腹のガスも、先生方が手術後の痛みを確認しつつ鎮痛剤を最小限に調整してくださっているおかげで今回は順調に抜けてきていて腹痛が短くて済んでいるようです。まだ気は抜けませんが、加藤先生を始め、ICU、腎臓内科の先生方が毎朝晩の回診の他、検査や状態の確認に頻繁に七海の状態を見てくださっているので心配はしていません。

昨日は七海が長い間泣きやまず、前回と同様にお腹がガスで痛いのだと思いずっとなだめていると、回診に来られた加藤先生が七海を診て抱っこを勧めてくださいました。手術から2日しか経っていないことと、腹痛の状態で抱っこをされると更に痛がりそうだったため、私達はかなり躊躇しましたが抱っこをするとすぐに泣き止んだので甘えて泣いていたことが分りました。加藤先生は泣いている理由が分っていらしたようです。医療にとどまらずこういったことにも、今までに本当に数多くの子供達を診てこられた経験を垣間見て、改めて心強く感じました。

中山明・美紀子