週2回の血液検査の結果では肝機能が徐々に改善してきました。また腎機能に大きな変化はなく同じような値が続いています。ミルクは相変わらず口から飲む量が少なく、フィーリングチューブから注入していますが先週末の夜中に急に何度も吐きだすようになったため病院で血液検査、内診をしていただきました。

退院後は七海に変化があった場合、移植コーディネーターさんに連絡して指示を仰ぐことになっていますが、私達のつたない英語で間違いがあると大変なため、このような時は米国内での七海の移送手配や生活基盤を整えるサポートや医療通訳などで色々とお世話になっている平木さんを通して連絡をさせていただいています。

病院では深澤先生が七海を診てくださり、念のためレントゲンでフィーリングチューブの位置を確認したところ、胃の中のチューブの先が上を向いて横隔膜を刺激していることが分りました。フィーリングチューブを入れ直していただいた後、七海が自分でミルクを飲み吐かないことと、チューブからミルクを注入して吐かないことをかなりの時間を掛けて確認していただきました。また加藤先生が外出先から電話で深澤先生に七海の状態を確認してくださりその日は自宅で様子を見ることになりました。

その日の夜と翌日は特に問題はなく過ごしましたが、夜中から急に連続して吐くようになり、茶色いミルクを吐いたため慌てて深澤先生に七海の状況を連絡させていただきました。茶色の嘔吐物は時間が経った血液とのことで、先生の指示を受けながらシリンジで胃の中の物を引き出して鮮血が含まれていないか確認しました。幸い鮮血はありませんでしたが、七海は何度も吐き続けていたのに加えて下痢も始まりぐったりしていたため、急遽深澤先生が七海を診てくださいました。胃の中をシリンジで再度確認したり、フィーディングチューブの位置を調整してくださり、しばらくすると七海は少し具合が良くなった様子で吐くこともなくなりました。フィーディングチューブの位置がずれて胃がかなり荒れていたようで、薄めのミルクから始めることで胃の負担を減らすことになりました。七海は徐々に回復して昨日位から頻繁に笑ったり、足を力強くばたつかせたりと元気になりました。現在の七海はフィーディングチューブに完全に頼っているため今回の件にはかなり焦りを感じました。

中山明・美紀子