2006年1月初頭にななみちゃんの命を救いたいという一念から会を発足させた直後に、自分達の無力さに改めて気づかされたことを今でも痛切に覚えています。

街頭募金の許可を得るため横浜駅などにお願いに回りましたが思うようには行かず。多額の募金を一刻も早く集める必要がありましたが、お願いできるつては私達にはありませんでした。ななみちゃんの命を救うために必要な資金を一刻も早く集めたいという思いだけでは何ともならない現実に改めて気づかされました。必要なお金は集まるのか、どれくらい時間がかかるのか、不安は尽きませんでした。

横浜市役所で会の活動を開始する記者会見を行った後に、事務所に戻って電話の受付を開始すると同時に電話が鳴り始め、朝まで電話が鳴り止むことはありませんでした。電話をいただいた方からはななみちゃんへの応援メッセージと共に、私達救う会のメンバーへの励ましの言葉はいまだに忘れることはできません。翌日からは銀行や郵便局への振込み、募金箱への募金が増え始め、週末に行った街頭募金へも多くの方から募金をいただくことができました。同様の病を抱える支援団体からのも募金や、アドバイスをたくさんいただきました。そして、活動を開始して1週間で目標金額に達することができました。

その後、ななみちゃんの渡米、2度の手術、帰国と事が進む間も叱咤激励を頂いて今日に至っております。これまで有形、無形の支援をいただいた全ての皆様に改めまして御礼申し上げます。本当にこれまでありがとうございました。また、支援をいただいた方々に対して私達の配慮が足りずに、ご不便やご迷惑をおかけし不快な思いをさせてしまった事がありましたら、ここにお詫び申し上げます。

皆様からの募金のうち残金については、日本移植支援協会様に管理を委託し、今後移植を待つ方たちのお役に立てるよう「ななみちゃん基金」を設立しました。皆様に対する感謝の念は尽きませんが、この挨拶をもって「ななみちゃんを救う会」の活動を終了させていただきます。

ななみちゃんが今後も健やかに成長されることを祈っています。

ななみちゃんを救う会 代表