水曜日に血液検査と診察をしていただきました。先週と同様にお湯を含ませたタオルで腕を良く暖めましたが採血できる血管がなかなか見つからず、七海は身をよじらせて大泣きでした。投薬中のNaの値が急激に上がると怖いのでどうしても検査結果を確認必要があり、私も妻も看護士さんも早く血管が見つかることを必死に祈りながら採血をしました。

診察では移植コーディネータのモニカさんの指示で、血圧が高めなのでアパートでも血圧を計ることになりました。七海にはNaClの影響を抑えるために血圧を下げる降圧剤を与えていますが多少影響が出ているようです。また、七海が2日ほど前から耳を掻き始めたので診ていただいたところ、耳の中に小さい水泡のようなものができていたため抗生物質を処方していただきました。処方された抗生物質を与えていましたが翌日の夕方に耳から強い臭いがしたため、医療通訳の平木さんに病院に確認していただいたところ、加藤先生が時間を取ってくださり、状態が悪化していないか確認して下さいました。幸い耳の状態は問題ありませんでした。耳を確認していただいた後に水曜日の血液検査の結果を見せていただきましたが、肝臓はほぼ正常値に戻っていて、腎臓も良い状態だと仰って下さいました。

火曜日と木曜日はフィジカルセラピーで引き続きお座りの練習をしました。腹筋が徐々についてきたのか、良いときは1分位は1人で座っていられるようになりました。ただ、相変わらずお座りが好きではないようですぐに後ろに反り返って寝転がりたがります。反り返ると首が完全にのびて辛そうに見えるので、私達は手で支えて元に戻してあげていましたが、責任者のイザベルさんに「ナナミは分かっていてやっているから、辛くなって自分で起き上がるまでそのままにしてみなさい。ナナミはあなた達を試しているのよ」と教えていただきました。確かにイザベルさんが七海の相手をしているときは反り返ることはほとんどありません。どうやら私達が後ろにいると後ろに反り返っても大丈夫だとわかっているようです。

ここ1ヶ月程で急に体重が増えてきて成長を実感していましたが、いつの間にか知恵もついてきたことに少し驚くと共に、あらためて我が子の成長に幸せを感じました。

中山明・美紀子